かいけパパなら心臓血管系。
胃腸、脳神経、肺、腎泌尿器、肝胆膵、筋肉や骨、皮膚、
目鼻耳口、婦人科などなど臓器の数だけ専門がある。
内科医には形ある臓器ではなくて、免疫、ホルモン、代謝、血液などの専門家もいる。
さて、じゃあ腫瘍内科は何をしてるの?
・・・う~ん、これといって臓器がないのだ。
頭頚部がん、リンパ腫、肺がん、食道がん、乳がん、骨髄腫、卵巣がん、
胃がん、大腸がん、肉腫、原発不明がん、すい臓がん、胆のう胆管がん、
胎児性腫瘍、悪性黒色腫、転移性とつくところは肝臓でも骨でも脳でも。
転移性で膜のつくところは腹膜、胸膜、心膜転移なども。最近はいろいろな薬が出てきて
腎がんや肝がんも診る機会が増えてくるかもしれない。緩和治療に心のケア。
在宅調整に地域連携。
う~ん。節操無いぞ。何が専門なんだ?
今日入院した患者さんのご家族は、「たらいまわしにされて、誰に相談したらいいかわからない」と。
つまり、もともとは婦人科がんで、転移が泌尿器科で、痛いところは整形外科で診てもらっていたというのだ。
…まあ、あちこち受診するのでは大変でしょう。そして、誰も自分が主治医として責任を取らないらしい。
う~ん。病気が転移したら、臓器の数だけ主治医が必要なのか???
もしかして、そんな患者さんのためにも腫瘍内科が必要なのかな。
私たちは、主治医という考え方じゃなくて、治療チームという考え方で、
みんながそれぞれ連携とって協力しているので、こんな患者さんにはいろんな手を差し伸べることができる。
臓器じゃなくって、ひとりの患者さん丸ごと診る。ま、そう答えればいいか。
患者さんは60代の男性。
昨年の初めに診断された血液のがん。
ず~っと頑張って闘病してこられて、奥さんも患者さんをしっかりと支えてこられました。
自宅のお庭のお花を見るのが何よりのお見舞いだそうで、症状がきつくても
奥さんがそばにいて下さる自宅で過ごされていました。
自宅で本当に辛くなるまで頑張られて、いよいよしんどくなって入院されました。
入院してわずか3日。あっという間に息を引き取られました。
その看護をしてくれたのは新しく病棟にやってこられた看護師さん。
彼女は一生懸命看護をしてくれていました。
患者さんが葬儀屋さんの車に乗せられてお帰りになりました。
ふと眼をあげると、その看護師さんが目を真っ赤にして涙をぽろぽろこぼしています。
私が研修医一年目のことです。白血病で闘病されていた患者さんを担当していました。
彼は離島の人で、お見舞いに来てくれる人もありませんでした。
看護学生さんが付いてくれると、いろいろとお話をして表情が明るくなりました。
きっと心細くて、さみしくて、不安でたまらなかったのでしょう。
若かった研修医かいけママ(まだママではなかったけど)、一生懸命診療していました。
とうとう患者さんが亡くなられて、看護師さんとお見送りをした時に、
涙がボロボロ出ました。隣を見ると病棟婦長さんも一緒に泣いていました。
その患者さんのことは、折に触れて今も思い出します。
重い病状。孤独な闘病。若くて使命と希望に燃えていた自分。
今日の看護師さんの涙は、そんな医師としての自分の原点を思い出させてくれました。
ありがとう。きっといい看護師さんに成長することでしょう。
そして、患者さんと奥さまには、お疲れさま、と。
合掌。
OKOちゃん、のんちゃん、掲示板の方に、暖かいメッセージを頂きありがとうございました。
いつもきちんと覚えていていただいて、感激です。
じわーっと温かい気持ちが伝わってきます。
さて、誕生日といえばケーキ、ケーキといえば、
昔ご近所にあったお店、どうなっているのかなと思って調べたら、
dobashi.jpというサイトさんで特集されていました。
いっつもかいけの誕生日には、かわいいイラスト入りプレートを作っていただいていました。
描いてほしい絵を持っていくと、ちゃ~んとかわいく作ってくださって、
かいけ大喜びでした。引っ越してしまって残念だったのですが、
今もケーキを作っているのかな。今度出かけてみよう。
懐かしい味に再会できるかな。
「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」
そんなあなたの方がよっぽどオカシイ。
そんなあなたにこんなこと言われる筋合いはない。
だれもあなたと同じ価値判断なぞ持ちたくなんかない。
今の医療崩壊は、医師の側に問題があるのではなく、
あなたたちお役人が作り出したものなのに。全く何をおっしゃっているのだろうか。
多くの医師は、決してあなたを支持しないでしょう。
あなたが病気になっても、誰も真摯に医療を提供したくなんかありません。
(社会的常識が欠如しているので、それでも医師は、あなたが病気になったら治療をすることでしょうが。)
身を粉にして、家族も犠牲にして、安い給与でも文句を言う時間も体力もなく、
24時間365日、ひたすら患者さんのために働いている医師たちがたくさんいること。
医師たちの献身で日本の医療が成り立っていること。
あなたは一体どうお思いなのか。いくらなんでも、その言い分はないでしょう。
おかしなこと言っている暇があったら、診療報酬を改定しなさい。
医療や福祉にきちんと予算をつけなさい。税金はそのためのお金でしょう。
まじめに働く医師はみな労働基準法を違反しているのです。
労働に見合うだけの、保障と保護とを提供しなさい。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪