福島県での医師の不当逮捕劇から一年が過ぎたそうです。
まず、亡くなられた患者さんの御冥福をお祈りいたします。
関連記事を読んでみると、この産婦人科医は出来る限り精一杯のことをしたと思います。
逮捕されなければならないようなことをしたとは、とてもとても理解できません。
現在裁判の最中とのことですが、心労はいかばかりかと思います。
どうぞ一日も早く無罪の判決を得て、汚名を晴らすことができるようお祈りしています。
この事件は、海外に住んでいても、とてもショッキングな出来事でした。
日本の医療崩壊が加速していることが伺え、しかし、現場の様子が分からず、
なんとも不安を掻き立てられました。本当に日本の医療は
まっしぐらに終焉に向かっているように思えてなりません。
英語の先生に、「アメリカの有名な病院が、東京に分院を作ったんですって。すばらしいわね。」
と言われました。しかし、私は、素直に素晴らしいとは同意できませんでした。
いずれ現存の病院は消えうせて、そこにこう言った外からの病院が取って代わる様子が想像されました。
さて、話を福島での事件に戻すと、私が思うのは、人間と言うのは千差万別と言うことです。
人によって何もかも全く違います。人は機械ではありませんので、教科書に書いてある通りに治療しても、
それによって起こる反応は人さまざまです。予想できない事態も起こりえます。
その事態も予測して、準備して治療に望みますが、まれに想定外の事態も起こりえます。
そのような状況下でも、あきらめず、出来るだけ冷静に、できることをしなければなりません。
そして、事件の報告を読む限り、この医師は御自分のできる限りの手を尽くされたように思えます。
医師は患者さんが治るお手伝いをします。でも、場合によっては、
いくら医療の力を集結しても救うことの出来ない命があります。
その時悲しいのは、患者さん本人ですし、御家族の方です。
しかし、医師も現代の医学の、自分の経験と知識の、限界を感じ、非常に悔しいし悲しい思いをします。
何としてでも助けたいというのは、医師側も思うことなのです。
患者さんを目の前にしたら、命を救うためにできる限りをする。
現場の医師は、毎日これで精一杯なのが現状だと思います。
そのような医師の一人であったこの産婦人科医の方の逮捕は恐ろしいことです。
これからは、まず、「今ここで自分たちが治療したら逮捕されないか、訴訟されないか」を
判断してから治療しなければならないように変わっていくでしょう。
患者さんがどんなに痛がっていても、苦しんでいても、同意書にサインしてからでないと、
治療を全く始められない事態がやってくるでしょう。
・・・それが救命のためのゴールデンタイムに影響するとしても。
本当に今までのような善良な医療では、日本の医師は生き残れないのでしょう。。。
現存の医療の終焉、それが警察やマスコミ、そして政治家の求めるものなのでしょうか?
それは本当に我々国民一人一人のためになるのでしょうか?
医師というのは本当に安いお給料で、長い時間肉体・頭脳労働を強いられ、
常に逮捕される危険と背中合わせという恐ろしく理不尽な職業だと、
この逮捕事件は痛切に教えてくれました。
これから日本に帰って、この過酷なお仕事に戻ります(正直、恐ろしいですが)。
患者さんがいる限り、自分に出来ることがある限り、誠意を持ってお仕事をするしか有りません。
まずこの裁判で無罪が認められ、無能な厚生労働省が立て直され、医療保険も見直され、
不勉強な警察やマスコミがきちんとお勉強し、患者さん自身も十分知識を得て、
医師ももっと勉強と情報発信して、少しでも現在の荒廃した医療が立て直されますように。。。
などとつらつら考えている一周年の日でした。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪