6年

震災から６年。自分自身の日常生活は、ほとんど元に戻っています。
日常生活の心構えが変わり、常に、いつ何があっても良いように、
そう考えながら暮らすようになりました。

６周年目の週末を久しぶりに家族で過ごしました。
ゆっくり朝ぶろに入り、朝日を浴びながらしみじみ考えていました。
家族は朝ごはんに行きたくて、おなかがグーグーなってたみたいですが。。

真っ暗で余震が続き、３月なのに寒い寒い夜を過ごし、
ラジオで原発のニュースが流れ、
何が起こっているのかわからない不安の中で、
普通に夜が明けた次の日。あの時の安心感は、忘れられません。
朝が来るって、そのことが奇跡のように感じました。
本当に自然の大きさを感じました。

その後、沿岸部で何が起こったのか初めて知り、驚愕でした。
しかし、やらなければならないことは山積みで、
私生活はほったらかしにして出勤して、必死に仕事をして、
いろいろな人がいろいろあって、家に帰ると不自由な生活が待っていて、、、。

知らない方とも同志のような会話をしながら
スーパーマーケットに並び、やっと牛乳や卵が手に入った時のありがたさ。
ひと月後にガスが復旧して、お風呂に入れた時の感謝の気持ち。
大きな余震でまた不安になった夜。

いろんなことが思い出されました。
今は自分の生活は不自由はなくなったのですが、
たくさんの患者さんと接していると、家族や家を失い、仕事を立て直し、
ご苦労された方、今もまだ大変な思いを抱えている方、
いろいろな方に出会います。

私自身が出来ることは本当に小さなことしかないと思います。
でも、そんな私にできることを、コツコツと誠実に続けて、
少しでも患者さんに信頼や安心感、希望をもたらすことが出来たら…
そんな風に思っています。

折しも、市民の方や患者さんたちにお話しする機会を頂きました。
忙しい日常で準備がなかなか追いつきませんが、
患者さんたちが楽しみにしてくれていることを伺い、
責任重大！と焦りながら準備しています。
７年目のスタート。自分の生活も大きく変化します。
でも、焦らず一歩一歩、当たり前の生活が送れることに、
感謝しながら、誠実に生きて行きたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします！

家族旅行　in 松島
写真は、カモメを激写するかいけ



こちらは夕飯です。ごちそうさまでした。