またまた父の本棚から送ってもらった本です。
「松風の家」 宮尾登美子著
思い出しましたが、私は高校の時から裏千家を習っていました。
大学を卒業するまで続けて、仕事を始めたら忙しくて、すっかり遠ざかっていました。
高校生の時文化祭でお茶会をしました。その時にお茶の先生が
「皆さんお疲れ様でした。とてもよい会になりました。お茶会が終わったあと
片づけをおろそかにしがちですが、このお祭りの中できちんと片づけをしていた
生徒さんがいることに気づきました。この生徒さんを素晴らしいと思いました。」
と言うような講評を下さいました。その年、部長をしていた私は、
準備をしたり、お茶会がつつがなく進むことばかりを考えていて、
裏方の方にまで十分目が届いていませんでした。正直うかれていたんだと思います。
先生の言葉で誰が本当に心配りが出来る人なのか、目を覚まされました。
それを機会に、常に、縁の下の力持ちが本当の力持ちなんだと考えるようになりました。
大学生の時のお茶の先生は、金満政治家的な先生で、途中で投げ出すことの嫌いな私も
耐え切れずに退部してしまいました。その後知人の紹介である先生に
弟子入りしました。この先生からはお茶だけでなく、禅語や心得なども
教えていただきました。茶道の「道」はただついているんじゃないんだなぁと
色々勉強になりました。この先生の教えは一生ものだと思います。まだまだ道は
はるか先まであり、いつか時間が取れたら続きを勉強したいなぁと思っています。
本当は、忙しい時こそ一服のお茶をいただき心を鎮める時間を持つのが理想なんですが。。。
で、話は戻りますが、この本は明治から大正時代のある茶家の様子を
一人の女性を軸に描いたものです。どこまでが実話に基づいているのかはわかりませんが、
茶家の歴史を後世に伝えていく苦労もさることながら、その家に生まれ育ち、
歴史ある家の一員としての心構えには居住まいを正される思いがしました。
アメリカで暮らしていて忘れないようにしようと思っている日本のよさ、
改めてかみしめた作品でした。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪