アメリカで濡れた猫を電子レンジで乾かした人が、猫が死んだのは、
「取扱説明書に『猫を乾かしてはいけません』と言う記載がなかったからだ」
と主張して電子レンジを作った会社に損害賠償を迫ったと言う話を以前聞いたことがあります。
今日聞いたのは、泥棒が屋根から侵入しようとして、未修理の屋根から落ちて、
骨折した場合、「屋根をきちんと手入れしていなかったのが悪い」とこちらも治療費を請求し
民事裁判をしたと言う話。そんなことで訴えるアメリカ。。。
子供をベビーシッターに預けている間に40℃の発熱があり、救急に連れて行ったとします。
アメリカでは、両親の署名が無いと、ベビーシッターさんに連れて行かれた子供は
治療を受けることが出来ないそうです。
私もERを受信した時、書類を書かないと治療を開始してもらえないと言うことを身をもって体験しました。
さて、そんな訴訟だらけのアメリカ。医療提供者である医者はと言うともちろん保険が必須です。
これをMedical Malpractice Insuranceといいます。チラッと下のサイトを見ていただくと分かりますが、http://www.medicaljustice.com/medical-malpractice-insurance-quote.asp
例えば、かいけパパのような心臓外科医の場合、一年に最低の保障で$1,500.00かかります。
もちろん保障は無制限にしておいた方が安心、そうすると年額は$4,875.00となります。
日本円にすると今日は120.78円=$1.00ですから、58万8千8百2.5円の掛け金です。
ざっと計算して日本の医師賠償損害保険の10倍です。産婦人科はじめ外科系の医師の
掛け金は、他の医師よりも高めになっています。これは、訴えられる確立が多いからです。
また、聞いた話によると、どの医者が何回訴えられているかを患者さんは知ることが出来るそうです。
さて、表題の日本での医療を再開する予定のかいけパパとかいけママ。
今の日本の医療崩壊の現状がどの程度なのか、いまいち体感できませんが、
ニュースで聞こえてくる分には相当ひどいようです。日本の医師保険もすぐに値上がりするでしょう。
また、診療前には「訴えません」と言う書類に署名捺印してもらってからでないと
治療を開始することが出来なくなる日が近いようです。
患者さんを治療する前に、まず身の安全を確保しないといけないわけです。
とにかく、今までみたいに身を粉にして患者さんのために必死に働くだけでは
医師としては生き残れないみたいですね。。。なんか気が滅入ってきます。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪