板上に咲く by 原田マハさん

原田マハさんはタイムマシンとどこでもドアを持っているに違いない。

今回もそう感じました。
きっとその時代のその場所で、画家の近くで一緒に生きていたんじゃないかなー


おおらかで情熱的な棟方志功さんを、生き生きと思い浮かべることができました。
そして妻のチヤさんの一途なこと。応援したくなる気持ちのよさです。
津軽弁もいい味出してました！

原田マハさんの作品にははずれがないですねー
どの作品にも、芸術に対する愛があふれてる感じがします



志功さんの作品は、子供のころから画集などで見ていました。
豊かな人物像、白黒の世界はもちろん、美しい色彩の板画も魅力的！

棟方志功記念館には２度訪ねたことがあります。
池のあるお庭、校倉造りを模した建物。趣のある記念館でした。
閉館したとのこと、残念です。どうやら、青森県立美術館で展示は見れるそうです。
青森県立美術館はまだ一度も行ったことがありません。
ぜひぜひ行ってみたいです

ついでに、その時は岩木山にも登りたいな～

鈍色幻視行 by 恩田陸さん

宮城の誇り恩田陸さん。

やっと順番待ちして借りたのに、図書館の返却期限内に読み終わらなくて、
泣く泣く返却した前回。

もう一回順番待ちして、やっと借りて来ました！長かった…

その間に作中作の「夜果つるところ」も読み終わって、
しかも内容を忘れちゃうくらい時間がたってしまいました。

ということで、今回は何が何でも読み終わらねば！


物語の中の要素はいろいろてんこ盛りだけど、一番私の印象に残ったのは、
「理解したい」って気持ちの大切さ。

そして、めちゃくちゃつらい事実でも、理解の仕方や受け止め方で、
受け止める、救われる、ってことができるんだよって。


謎解きものかなと思って読んでたんだけど、ちょっと違った。
結構おなか一杯になる一冊でした。

読んだ本の記録

凍りのくじら
シリーズを読み始めたけど、
なかなか図書館の予約枠が開かなくて、進まない。
じっくり読んでいこー！
最近物忘れが・・・。
次読むまでに内容忘れてしまいそうで怖い。。。

V.T.R.
素敵な作品でしたよ。
作中作らしい。
いろいろ読んだあとに戻ってきたら、
また味わえる作品かもですね。

女のいない男たち
「ドライブ・マイ・カー」も入ってる短編集。

短編は元々あまり好きではないのですが、

共感や感情移入ができず、

不消化でモヤモヤしたまま終わるという

独特の世界観は健在で、

勝手に物語の続きを考えたり、

まあそれなりに楽しめました。

男性なら共感できるのだろうか？

映画は見てみたいな。

特許やぶりの女王
元気と勢いのある一冊でした。
弁理士さんは普段の生活ではお目にかかったことが無いけれど、
楽しく読めましたー。
ちょっと法律用語が難しかったかな。

妖奇庵夜話

好きな作家さんの本だから読み始めたら、
好きな作品になりました。
最後の一冊を読んでしまうことが寂しかった。
最終話では、「幸せはその人が決めることー。」
そう思いました。



お話しは、、、
DNAが人間と少し違う”妖人”。
普通の人が見ても区別はつかない。
でも、妖人には妖人登録があったり、
人間と同じ権利が得られなかったり、
差別されたり。
そんな妖人が見ただけでわかる茶道の洗足先生。
洗足先生は妖人が関わる事件の捜査に協力している。

警察の妖人対策課に新しく配属された刑事さんは、
おおらかで人間味があり、いい味出してる。
刑事さんと超気難しく毒舌な洗足先生との絡みがクセになる。

他にも魅力的な妖人や人間が出て来ます。
登場人物に真っ直ぐさと優しさを感じました。
成長物語があるのも読んでて楽しい。
問題提起もあって色々考え、我が身を振り返ったり。

この作者さんの上手だなーと思うところは、
いろんな視点で挿し絵的に、
語り手の違う短い文章を入れ込んでくるところ。
差し込まれた文章が一つ一つのピースとなり、
最後に全体が大きな絵画になる。
物語の全容が浮き出て来たあとは、
小さなピースが多面性を与えてくれる。

茶室である妖琦庵。
優雅なお点前の描写に、
お薄を飲みたくなりました

一人称単数 と 護られなかった者たちへ

「一人称単数」　by村上春樹さん

出版されるとやはり図書館に予約して、

その人気から永らくお待ちして、

やっと読んだ村上作品

もともと単発の短編集はあまり好きではないけれど、

村上ワールドに浸るのは、面白い。

何となく心がゆらゆらふらふらする。

初期の作品を読んでいた頃を思い出すなー

ところで、図書館の本は、しっかりと

カバーが止められてしまっていて、

カバーの下の装丁を見ることができない。

最近、いろんな本の装丁が気になって仕方ない。

本屋さんでそっと剥いでみようか…

書店でペロリペロリとしてる怪しい人を見かけたら、

それは私かもしれません

｢護られなかった者たちへ」by 中山七里さん

東日本大地震、貧困と生活保護、犯罪者と更生

色んなテーマがありながら、

しっかりとした上質なミステリー。

更に、読後感では希望と信頼、

思いやりと絆などが残る後味の良さ。

ジャケ買いでしたが、良い一冊を選びました。

しかも、2種類の表紙のうち、

タケル面積が大きい方を選びました

保存版だね…

これまた映画になった様なので、

機会があれば見ようと思います

と言うことで行ってきました。2021年最初で最後の映画館

健くんが阿部さんに追われ走っていたのは

ご近所楽天球場、JR貨物界隈‼️

こんな近くで撮影してたのねー

素敵な建物✨文学館は行ったことないので、

来年行ってみようっと。聖地巡礼ねww

その他にも、勾当台、科学館などなど

色んなところが出てきましたー。

健くんの演技は超猫背の姿勢だけで

登場人物の背景を表現してた‼️

抑えた表情も雄弁で、こんな渋い演技をする

俳優さんだったんですねえ

震災の残していったもの、丁寧に描いていて、

誠実な映画でした。胸が苦しくなったー

原作読んでなかったら、もっと楽しめたかも。

クララとおひさま

切ない透明感のあるお話しでした。
映画でしか見てませんが、私を離さないで、と作者の視線が似てる。同じ作者だから、当たり前か？

義理人情を大切にする日本人には、悲しい物語に感じました。
ピュアで一途なクララが愛おしい。

人間って難しい生き物です。
クララみたいにはなれないかもだけど、
少なくとも、後悔のない人生を送りたいなー

総理の夫

「本日は、お日柄も良く」の世界とつながってました。
映画化されてるって聞きました。田中圭さんピッタリですね。
アーダーン首相やオバマ元大統領のお顔が思い出されました。

さて、日本にもこんな女性がいたら、われわれの国が良くなりますねー
政治を信じてみる気持ちになれるかもしれません。
現実を見ると、なんだかなぁ…
物語の中だけでなく、日本にもいつの日か総理の夫が誕生する日が来たら良いですね！

サロメ

娘が読んでいたので、面白いのかな〜と
借りてみた一冊。

原田マハさんって、こういうのも書くのね‼️
背景の青空があまりにも似合わない内容

オーブリー・ビアズリーの半生を、
姉のメイベル目線で描いた作品。
情熱と狂気が紙一重な感じが何とも濃厚。
原田さんの作品は、いろいろな時代、
色々な国に連れて行ってくれる。

本って本当にいいですね❤️

そういえば、何となく高校生の時に読んだ「赤と黒」を思い出した。
生首つながり・・・
今スタンダールを読み返してみたら自分がどう思うのか？
ちょっと興味があります。図書館で借りて読んでみようかな。

最近読んだ本

図書館さまさま。いろんな本を借りてます。
後味がわるい本や、好きで無い本も読んでます。
ここには、読んで良かったと思った本を載せます。

最近の2冊。

松方コレクションの松方幸次郎さんのお話し。

2年前に”松方コレクション展”を見に上野に行ったけど、

その時はそこまで深くは知らなかった。

今回引き込まれるように一気読みしました。

フィクションでも、かなり史実を調べて書かれているようで、時代背景の迫力がありました。

こうして現代、素晴らしい作品を見ることができる幸せ

松方さんにも、原田さんにも、ただただ感謝です✨

新聞で見かけて図書館に予約していた一冊。

知らなかったけど、映画にもなったみたい。

特別養子縁組や不妊治療、家族などがテーマ。

妊娠・出産は特に女性にとっては

人生を変えてしまうと言っても大袈裟ではない

一大ライフイベント。

過酷な人生を丁寧に紡いだ本作品。

読んでいて辛くなるくらい。

でも、救いは必ずある、と、

希望の持てる終わり方でした。

今は情報が手に入りやすくなっているから、

苦しんで悩んでいる人たちに、

どうか救いの手が届きますように。

生まれてくる小さな命が、

みんなみんな幸せでありますように✨

そんなことを思った一冊でした。

お探しものは図書室まで

図書館で予約していた本です。
やっと借りてきました。

読み終えると、ほっこりと優しい気持ちになりました。

みずみずしく、やわらかな心を忘れないでいたいなー。
いつもそう思ってるけど、忙しいと忘れちゃうんだよね。

ここの図書室行ってみたいです。
ほんと、本って良いですね。

いろんな本、読んでみたいです
司書の小町さんに本を選んで貰いたいなー

どうしても、小町さんの描写が、

マツコさんに重なってしまいました。

勝手に脳内で映画化

本の装丁にも遊び心を感じます
素敵な一冊でした。