「がんを生きる」佐々木 常雄
図書館に予約していて、なかなか届かなかった一冊。
やっと読みました。
・・・とってもよくわかる。私もそれは感じてた。
偉い先生なら、その答えを見つけたのかな~と思ったら、
やっぱり答えは簡単には見つかるものじゃなかった。
でも、それで少しほっとした。そうなんだよなぁ、みんな悩みながら
それでも一生懸命がんばっているんだなぁ、って。
佐々木先生がつかんだヒント、胸にとどめておこう。
簡単に答えが見つからないことがわかれば、焦らなくてもいいって思える。
今の自分がやっていること、それを誠心誠意続ければいいのかなって。
お忙しい毎日の中で、このような本を執筆するその心意気を感じました。
明日からも一歩一歩着実に行きますよ~!
Something borrowedの続編。
前作で主人公の親友として登場していたDarcyが主人公。
とっても自己中で勝手な彼女。まぁ、いやな女。
そのDarcyが変わっていく様子は、物語ならでは。
その変化のきっかけとなるのが友人のお叱りの言葉。
他の人が同じ言葉をかけたら、絶対人間関係が壊れると言うくらい厳しい。
でも、愛情を持って、相手を思いやって、覚悟を持って言ったそのきつ~い言葉が
じわじわじわ~っと主人公の心にしみ込んでいく様子はなんだかほっこり。
そしてその言葉を生かして、どんどん前向きに行動して行く主人公は素敵です。
こんな風に叱ってくれる人がいることは本当に幸せだなぁと。
だって、叱るのって叱られるより心が痛むものね。
それでも叱ってくれるってのは、愛があるからなのよね~
友情と愛情との物語だけど、自律、自尊、再生の物語でもある。
現実はなかなか物語のようにはうまく行かないけれど、
でも、まっすぐ前向いてがんばればいいことあるぞ~!って前向きな気持ちになる。
Something blueも心温まるものでした。
続編を書くとすればSomething new とSomething oldだけど、
題名としてはいまいちかも。この2作で完結なんでしょうか。
気軽に読めて心温まるさわやかな物語でした。
文章はそんなに複雑なところはないんだけど、語彙は豊富で、何度か辞書ひきました。
言葉選びは、とても勉強になりました。
新幹線の中で読もうと駅の本屋さんで何げなく手に取った一冊。
ベストセラー作家でも、自分には何となくしっくりこない作家がいる。
その逆に、他の人が何と言おうと好きで、追いかけて読んでしまう作家もいる。
普段は医療関係のフィクションはほとんど全く読まない。
何故って疲れるし、あら探しばかりしてしまうから。
そんな私が思わず手に取り、最後まで読み、ついには追いかけてしまった作家さん。
モルヒネの不当な扱いには納得がいかないけど…。
話自体は特別どうこうと言うわけじゃあないし、どちらかと言うと尻切れトンボで、
う~ん、そこで描写やめちゃうの?なんだけれど。何と言うか、この作者の人柄、
賢さ、強さ、清廉さ、頑固さ、そんなものがじわ~っと伝わってくる。
一筋縄ではいかない作者の人柄を想像し、文章には透明感、誠実さが感じられる。
この作者さん自身の中に何かとても大きな葛藤があるのかな~?
随所に織り込まれる芸術への親しみも、たまらないスパイスになっている。
というかそこが私の気に入ったところかも。イメージを駆り立てる音楽、絵画。
ちょうどかいけのピアノの先生が、「肘をぶつけて、日常生活には何でもないけど、
ピアノを弾く時は指の一本が違う。」という話をしていたりして。
iPodにはちょうどバッハのパルティータを入れたところだったし、
何となくタイムリーだったというのもあるかも。偶然なんだけど、小憎らしいくらい。
医療者の無力感。とくに緩和医療をする医療者たちの温かさと冷たさ。
熱意とあきらめ。一生懸命現実を生きているのに感じている虚無感。
割り切り言い聞かせる、そしてできることに全力を注ぐ。死が日常になる。
それを想像だけで書いたとしたら、大したものだと思います。
好き嫌いはあるかもしれないけど、私は好き。
そしてそれが何となく嬉しいと思わせてくれる作家さんです。
表紙からもうかがい知れますが、「女子」の気持ち満載です。
最初に感じたのは文章が現在形で、初めてだったので気持ち悪かったです。
でも、途中から、過去形の文章よりも臨場感があって、熱い感じがしてきました。
あと、時制がはっきりしているので、理解しやすいし。
最後には、何で他の本は過去形なの?まで思っちゃいました。
言葉の選び方が丁寧で、知らない単語もあり、何回か辞書を引きました。
内容は、女の子の気持ち満載!遠い目をしちゃいました~。
いやぁ、いいですね。懐かしいなぁ。そんな年代のころもあったっけかな。
共感できる自分を見つけて、若いころの自分が懐かしくもかわいく思い出されました。
主人公は、教育も受けていて、仕事も持っていて、良い友達もいて、
しっかりと自分を見つめていて、決して見失わない。前向き。ポジティブ。
とても好きです。この主人公。それに比べて男子の微妙なこと!
主人公の旧友もまたこれが嫌なキャラクターでいいですね~。
カウチにごろんと寝っ転がって、気軽に読めます。
…それにしても、ニューヨーカーの夏の週末の過ごし方のうらやましいことと言ったら!
アメリカでの週末を思い出しました。今の生活は心の栄養が足りない。
読み始めは1950年代のアイルランドの描写が続き、正直時代感が違って読みにくかった。
主人公が移民してBrooklynに住み始めるところから俄然魅力的に。。。
主人公の持ち前の健気さ、まじめさ、思わず応援したくなります。
http://kaienooheya.xxxxxxxx.jp/vacations/NewYorkCity.htm
かいけ一家がエリス島を訪ねた時のことを思い起こしました。
エリス島は移民の玄関口。1954年まで、そこで移民たちの書類やら健康状態をチェックしたそうです。
移民の人たちは、アメリカに大きな希望を持ってやってきたという時代。
そんな時代背景に思いをはせながら読んでいくと、移民たちがホームシックを乗り越えて頑張った様子、
後半のアイルランドに一時帰国した時の周りの主人公を見る見方がよくわかります。
終わり方は、そうなってほしいと思った選択をするけど、なんだかさっぱりと終わりました。
ま、この主人公が何を大事に考えているかがよく表れていて、これはこれでいいと思います。
しかし、物足りない私は、この後のことを想像して、頭の中で勝手にハッピーエンドにしちゃいました。
ところで、この作者、細やかな描写に女性だと信じていましたが、なんと!
アイルランド出身の男性で、写真を見て驚きました。
追記:こかいけへ。アイルランドの地図載せとくね。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪