仕事を初めてすぐの頃。まだ右も左もわからず、わからないことを秘書さんに聞きに行くと
「今は忙しいからラボの同僚に聞いて。」、
で、ラボマネージャーに聞くと
「今は忙しいから秘書さんに聞いて。」。
てな具合で誰も聞いたことに答えてくれません。
今だったら、「じゃあ何時ならいいの?」と約束を取り付けてまた聞きに行くんですが、
まだ仕事を始めたばかりの頃は「一体どうしたらいいの???」と落ち込んで、途方に暮れていました。
なので、周囲の人の様子が分かり、身動きが取れるまでには相当時間がかかりました。
そんな仕事を始めた直後に受けた洗礼、MJ対決・第一戦。これは忘れられません。
仕事を始めた頃研究室には、超放任主義のボスの下、
姐御であるラボマネージャーのM(中国人)、超傲慢おばさんJ(中国人)、
その他私を入れて合計6人居りました。で、一人一人のインキュベーターの棚が決まっていて、
何故かJが丸々一つを占拠。Mと別の一人で半分ずつ。私ともう一人で半分ずつでした。
しかし、私のインキュベーターとクリーンベンチが離れていたため、
クリーンベンチの作業中、一時的に便利の良いJの棚に置かせてもらいました。
その間10分くらい。
しかし、Jはこういうことには目を光らせていて、すぐに私の細胞培養容器を見つけ、
何故か私ではなくMに文句を言い始めたのです。
中国語なので、何を言っているかわかりませんが、インキュベーターを指して
私の名前を言っているので私の培養容器のことでJがMに苦情を言っているようです。
とっても攻撃的なJですが、Mも全く負けていません。中国語で、早口で、
大声ですごい攻防が続きます。表情もすさまじいし、口角泡を飛ばし中国語で
もはや喧嘩状態。いや~、どうやら原因が私らしいので生きた心地がしませんでした。
最終的にはJに「お願いだから直接私に話してね。」と頼むことで英語での会話に
なり、何とかこの時はおさまりました。
後でだんだんわかったのですが、Jは非常に攻撃的で、尊大な態度を取り、人を非難してばかり。
ラボワークの知識がないのに人の忠告は決して聞かない人。
そしてMは気が強く、負けず嫌い、でもちゃんと話すととってもまともな人。
責任感・正義感が強く、常に新しいことに敏感。ゴーイングマイウェイだけど悪気は無い。
この二人の対決はその後丸々2年と半分近くお付き合いすることになりました。
MがJの危険な行動をレポートしたり、ボスにJの悪いところを指摘した直訴状を提出したり、
遂には警察を呼んでしまったり、ボスを巻き込んでのにらみ合い・ののしりあい、と、
いろいろと有りました。でも、第一回目のMJ対決、これはまだ新人の私にとっては
「一体なんて所に来てしまったんだろう・・・」という恐怖・あせりとともに一生忘れられない思い出です。
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いつの間にやらかいけは大学生。
全く手がかからなくなり、趣味に邁進中。
ヨガと体作りにすっかりはまりました~
日々マイペースに楽しんでいます♪